Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
三谷 浩
Journal of Nuclear Science and Technology, 13(9), p.517 - 520, 1976/09
被引用回数:1大型高速炉では炉を安全かつ機能的に運転する目的で多数本の制御棒を用いるように設計されている。しかし、制御棒間の相互作用が非常に強く、炉の出力分布に大きな影響を与える。従って、この大きな制御棒間の相互作用を有効に利用した最適制御棒計画を実現するためには、多数本制御棒間の強い相互作用を充分に理解し、把握する必要がある。この目的で、高次摂動法を用いた簡潔な表式で制御棒間の相互作用を理解する方法を提出したが、この表式は、実験炉,原型炉程度の炉については非常に有効であるが、実用炉,商業炉程度の炉については必ずしも充分でないことが明らかになった。これを克服するために新しい方法として「擬似(単一)制御棒法」なる概念を導入した。この方法では、炉心中心に対して対称な位置にある2本または3本の制御棒を見かけ上単一の制御棒と考え、それらの相互作用から多数本制御棒間の相互作用を理解する。1000MWe高速炉に適用し、その有効性が立証されたので報告する。